プレジデント 4月17日(木)14時15分配信

 老境に入ったとき、あなたは「わが人生に悔いなし」と思えるだろうか──。55~74歳の男女1000人に緊急アンケートを行い、その本音に迫った。現役世代の私たちが今からやるべきことを専門家にアドバイスしてもらうとともに、先輩方の「後悔していることトップ20」を発表する。

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調査概要/gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「人生の振り返り」に関するアンケートを行った。2012年9月25日から27日まで実施し、55~74歳の男女1060人の回答を得た。男女比は約7:3。
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■「定年までに3000万」を目標に。年金だけでは想像以上に厳しい ――ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー 北見久美子

 「お金と暮らし」部門の後悔したこと第1位は、ダントツで「もっと貯金しておけばよかった」である。

 「年金暮らしで、貯金はほとんどない。これから先が不安で仕方ない」(68歳・男性)「公的年金に期待できないので、私的年金に加入して老後に備えたつもりだったが、予想以上に厳しい現実に直面している」(69歳・男性)など、年金だけで生活している人は、一様に今後の不安を訴える。さらに、「若い頃から貯金していれば……75歳までのローンは重すぎる」(72歳・男性)など、定年までにローンを完済できなかった人たちは、より切実だ。

 それでは、定年までにどれくらい貯金があれば、余裕のある老後を送れるのか。ファイナンシャルプランナーの北見久美子さんに聞いてみた。

 「目安としては、夫婦2人で3000万円と言われています。1カ月の生活費が27万円として、厚生年金の受給額が約23万円。不足の4万円×25年で約1000万円。それに家のリフォーム費用や子供の結婚資金援助などの2000万円をプラスすると、だいたい3000万円になるということです」

 現役のうちにまとまった貯金をつくることは絶対に必要だが、一方では「元気なうちにお金を使わなかった後悔」もあるらしい。「生真面目すぎた。子供たちを見ていると、貯蓄より思い出づくりと、人生を楽しんでいるのがうらやましい」(57歳・女性)という意見もある。そのあたりのバランスをうまくとりながら老後資金を確保するには、どのようにすればいいのだろうか。

 北見さんは、(1)お金がどれだけあるか把握すること、(2)社会保障や税金などについて知識を持つこと、(3)老後生活をシミュレーションすること、を3つの柱として挙げる。

 まず把握することの重要性について。

 「定年前と後では、いろいろなことが変わってきます。この大きな山を乗り越えるには、家にお金がどれだけあるかを把握することがとても重要」

 住宅ローンの残高がいくらになっているのか、生命保険などの金融商品がどれくらいあるのかなどを棚卸ししておくことだ。

 次に、社会保障や税金などについてだが、たとえばサラリーマンであれば、退職後の健康保険加入には3つの選択肢があることを知っているだろうか。

 在職していた会社の健康保険に引き続き入る「任意継続」か、国民健康保険に加入するのか、それとも子供の扶養家族になるのか。それぞれ保険料も違えば、加入の条件も違う。

 また退職金を年金でもらうときと、一時金でもらうときとでは税金の額が変わる。メリットとデメリットを整理しておけば、後悔のない選択ができるだろう。

■子供にお金をかけすぎない

 最後に、数字に落とし込んでシミュレーションをしてみることで、漠然と描いていた老後の生活イメージがにわかに現実的になる。そのときに大事なのが、終末から逆算して考えること。

 「若いときは今の自分から将来に向けて計画を立ててきましたが、老後の生活を考えるときはその逆。後ろから現在に向けて考えてください」

 なぜなら老後生活のうち、最もお金がかかるのは介護を必要とする最後の数年間。この時期に有料老人ホームに入るつもりなら、それなりの費用が必要になるだろう。

 侮れないのが「想定外の出費」。若い頃には予想できなかった出費には、どんなものがあるかを調査したところ、第1位は家のリフォームという結果となった。

 「家のリフォームと2人の子供の結婚費用で、退職金を軽くオーバーした」(74歳・男性)「こまめにメンテナンスしておけば、まだまだ改築しなくてよかったのに」(62歳・女性)「老後のために、余裕のあるときにリフォームしておけば……」(74歳・男性)。

 北見さんは次のようにアドバイスする。

 「家のリフォームは、持ち家である限り覚悟しておいたほうがいいですね。それから体の丈夫な人の盲点が入れ歯。インプラントは1本30万円程度と高額です。実は家のリフォームと歯の治療には共通点があって、どちらも本当にひどくなるまで、つい放置してしまう。すると余計に出費がかさみますから、早めの手当てが結局はお得です」

 さらなる盲点は教育費。就職難のため大学院への進学を選んだり、希望通りの就職先が見つかるまで留年する学生が増えている。

 「親が自分たちの老後をしっかり考えていないと、つい子供の教育費に使ってしまいます。ここはぜひ『大学までしか面倒を見ないよ』『留年は許さないよ』などと強めの言葉で釘を刺しておいてください。ちゃんとした子供なら理解してくれて、それなりの進路を選ぶはず。そのためにも親はきちんと老後のお金について考えておきましょう。なんといっても、子供に伝わる『気迫』が違いますから(笑)」


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140417-00012333-president-bus_all
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2014.04.19 Sat l 年金 l top ▲