11月17日12時27分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081117-00000541-san-soci

 宙に浮いた約5000万件の年金記録などを解消するため、社会保険庁が昨年12月から、年金受給者と現役加入者を対象に送り始めた「ねんきん特別便」。しかし、手元に届いても、どう見ればいいのか、何をすればいいのか、戸惑う人も多いようです。自分の記録に漏れや間違いがないかを確認するには、自分自身の「履歴書」を作ってみるのが、有効な手だてです。(篠原那美)

 神奈川県相模原市の自営業、会田徹さん(71)=仮名=の元に特別便が届いたのは、今年2月のことだった。

 届いた特別便には、会田さんが家電販売店を開業して以来、納めてきた国民年金記録のほかに、以前勤めていた企業の厚生年金記録が複数明記されていた。

 ところが、一つだけ具体的な企業名がなく、単に「厚生年金保険」と記載されている記録があった。疑問に思った会田さん。早速、最寄りの社会保険事務所へ足を運んだ。

 「『厚生年金保険』とあるが、どこの会社の記録ですか」。窓口で聞くと、「以前勤務していた会社で、抜け落ちているところはありませんか」。会田さんは会社名を知りたかっただけなのに、逆に質問されてしまった。

 五十年以上も前のこと。とっさに思い出すのは容易ではない。担当者はコンピューターで記録を調べてくれたが、照合結果は伏せたまま、「学校では何を学んだのか」「勤務先は川崎市内にあったのではないか」と、一見、関係のないような質問を投げかけてくるばかり。

 やりとりをしているうちに、会田さんはかつて、B社とC社に勤務していたことを思い出した。しかし、コンピューター上で合致したのはC社だけ。B社の社名はなく、さらに詳しく調べてもらうことにし、その日は事務所をあとにした。

 「分からないことを聞きに事務所へ行ったのに、なぜ、こちらの過去を探るようなことばかり聞くのか」。会田さんは窓口の対応に不信感をもったという。

 社会保険労務士の白土(しらど)浩由さんは「そもそも年金は請求主義といって、自分から申し出ないともらえないシステムになっている」と説明する。記録訂正を申し出るには、まず、かつての勤務先や国民年金の納付期間などを自力で思い出す必要がありそうだ。

 そこで役立つのが、自分の履歴書を作ること。白土さんも「職歴だけでなく、学歴や結婚、引っ越し、子供の誕生日など、身の回りの出来事を一緒に書き出せば、記憶を呼び起こしやすい」とアドバイスする。

 会田さんも履歴書を作ってみた。その際、何年も音信不通になっていた、かつての勤務先や同僚に話を聞くように心がけた。最初に電話したのは、中学卒業後、住み込みで働いた横浜市内の米穀店。年金は、その店が所属する組合(A社)が一括管理しており、組合に連絡すると、会田さんの当時の厚生年金番号を教えてもらえた。

 A社、B社、C社-。思い出した社名と勤務期間を表に書き込んでいくと、B社を辞め、C社に就職するまで、1年半という長い空白期間があることに気がついた。そこで、B社の元同僚に電話。元同僚から、会田さんはB社を退社後、短期間、元の米穀店(A社)で働いていたという証言を得た。

 会田さんは、こうしてまとめた履歴書を手に、再び社会保険事務所をたずねた。

 結局、特別便に「厚生年金保険」と記載されていたのはB社の記録だったことが判明。さらにA社、C社の記録も社保庁のデータと結びつき、合わせて25カ月分の厚生年金が加算されることになった。

 ■こんな人は要注意

 ねんきん特別便がきたら、何を確認すべきか。注意が必要なのは、特にどんな人か。社会保険労務士の白土浩由さんに聞いた。

 ▼チェックする優先順位

 (1)特別便に書かれた氏名・住所が正しいか(2)最初の加入記録より前の期間に漏れはないか(3)記載されている加入記録と加入記録の間に空白・漏れはないか(4)最後の加入記録より後の期間に漏れはないか

 ▼とくに注意が必要な人

 (1)姓名の読み方が複数ある、読み方が難しい、男女の区別がつきにくい名前の人(2)結婚、離婚、養子縁組で苗字を変更した人(3)生年月日に誤記しやすい数字(1・4・7など)が含まれている、就職などの際に年齢でサバを読んだことがある、本当の生まれた日と戸籍上の誕生日が異なる人(4)基礎年金番号が導入された平成9年より前に、転職を繰り返した人(5)学生の国民年金が任意加入だった平成3年より前に学生だった人(本人の知らない間に親が支払っている可能性がある)(6)引っ越しを繰り返した人
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2008.11.18 Tue l 年金 l top ▲