1月19日2時33分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090119-00000007-mai-soci

 社会保険事務所職員の二重の初歩的ミスで、千葉県内の男性が厚生年金の受給資格を満たしながら7年以上無年金になっていたことが分かった。千葉社会保険事務局は「あってはならないミスで申し訳ない。検証を進める」と謝罪。男性は「同様の対応をされた人が他にもいるのではないか」と話している。

 無年金になっていたのは千葉県富里市の無職、宮本守美さん(67)。1959~93年、運送や不動産など12社に勤めた。01年に受給手続きで千葉社保事務局佐原事務所を訪れたが、年金相談室の窓口で職員に「納付が300カ月必要だが217カ月しかなく資格がない」と言われた。

 転職を繰り返した宮本さんの年金記録は、複数の年金番号が別々に付番されていた。窓口で渡された回答票には「厚年217月(300月)83月不足」と書き込まれた。「プロの調べだから仕方ない」と引き揚げた。

 生活苦から08年10月、掛け金が一部でも戻らないか相談しようと佐原事務所を再訪し、受給資格があったことが分かった。

 公的年金の受給資格は現行では納付期間が原則25年(300カ月)以上必要。だが52年4月1日以前に生まれた人は、厚生年金の納付期間20年(240カ月)以上で受給できる。宮本さんは厚生年金保険料を240カ月納めていた。01年に対応した職員が計算を誤ったうえ、厚生年金の受給資格を間違う二重のミスをしたとみられる。

 佐原事務所の君塚辰夫所長は08年10月、資格期間の判断を間違えたとするおわびの文書を宮本さんに渡した。未支給分の計約570万円が支払われ、月額約8万円も給付される。

 宮本さんは00年に交通事故に遭って右腕が動きにくくなり、経営していた会社を閉鎖。友人に借金し生活費を工面した。長男は、会社出勤前に新聞配達をし、月に3万~4万円を仕送りしてくれた。

 宮本さんは「息子夫婦が孫の保育園通いをあきらめ、節約してくれたのが一番つらかった」と話している。

 今回のような初歩的なミスで無年金になった例を、社保庁は把握していないという。
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2009.01.27 Tue l 年金 l top ▲