2月16日2時34分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000010-mai-soci

 厚生年金の受給資格を満たしていた千葉県銚子市の男性が、社会保険事務所のミスで「保険料の納付期間が足りない」とされ、60歳過ぎから漁師になって船員保険年金に加入し直し、受給資格を得るまで働き続けていたことが分かった。社保庁は男性の死亡から22年後に、遺族に未払いの945万円を支払った。遺族は「厚生年金が出れば船に乗らなかった」と憤っている。【野倉恵】

 再加入したのは同市の宮内卯之助さん。遺族や関係資料によると、卯之助さんは1904年生まれで、42~59年に千葉県内の冷凍食品製造工場に勤め、厚生年金の保険料を203カ月間支払った。

 厚生年金の受給資格は納付25年以上が原則だが、一定年齢以上の人(現在は47年4月1日以前に生まれた人)は、40歳以後の納付期間が15年(180カ月)以上なら受給できる。卯之助さんは、203カ月のうち40歳以後に180カ月間払っていたため受給資格があった。しかし、退職後の60年ごろ、現在の千葉社会保険事務局佐原事務所に受給申請した際、窓口職員に「期間が足りない」と言われたという。窓口職員が受給資格を勘違いした可能性がある。

 このため卯之助さんは64~75年、巻き網漁の漁船員として船員保険に受給資格を得られる11年3カ月(135カ月)間加入した。799万円を受給し、85年に81歳で死亡した。

 年金記録問題の表面化後の07年7月、長男勇さん(79)が記録を確かめようと佐原事務所を訪れたところ、卯之助さんに厚生年金の受給資格があったことが判明した。佐原事務所は「結果として、資格がないと説明したとみられる。申し訳ない」と話している。

 社保庁は、卯之助さんが本来受け取れた年金は総額1745万円とし、生前支給した額を差し引いた945万円を07年12月に遺族に払った。勇さんは差額だけでは納得できないとして千葉社保事務局に審査請求したが、08年1月、却下された。

 勇さんは「父は家族に負担をかけないよう還暦を過ぎて海に出て、毎日心配だった。事務所職員は『うちが働けと言ったのでない』と言い、謝罪もない」と話している。
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